ヤクルト泥沼9連敗で自力V消滅 交流戦白星なし
「交流戦、ロッテ6-1ヤクルト」(9日、ZOZOマリンスタジアム)
泥沼から抜け出せない。拙攻に失策。負の連鎖が止まらない。ヤクルトは1分けを挟み、優勝した2015年5月以来の9連敗。この日首位の広島が勝ったことで、早くも自力優勝の可能性が消滅した。
初回から嫌なムードが漂った。先発の原樹が味方の失策で1点を失うと、1死一、三塁から鈴木に3ランを被弾。四回、五回にも1点ずつ失点を重ねてKOされた。
打線も深刻だ。交流戦10試合中9試合で2点以下の打線は8安打を放ったが、この日も得点は1点止まり。4点を追う四回に雄平が10試合ぶりの適時打で1点を返したが五回、1死満塁で山田がフルカウントまで粘った末、空振り三振。続く坂口も左飛に倒れ、絶好機を生かせなかった。
巨人が連敗を止めたため、交流戦唯一の白星なしはヤクルトだけ。真中監督は「流れからすると最初の4点が痛かった。打線がつながらない?そうですね」と苦い表情で言葉を絞り出した。
小川SDは「(補強については)できればいいけど。どうにか打開しないと。まずは一つ勝つこと」と奮起を促した。借金は今季最悪の16で最下位に沈むが、それでも前を向くしかない。チームは苦境を脱出しようともがき続ける。