日本ハム・中田が逆転V打「足が震えてました」 プロ初の3番

 「交流戦、日本ハム3-2巨人」(10日、札幌ドーム)

 日本ハムが八回、逆転勝ちで連敗を6で止めた。

 勝利を呼び込んだのは主砲・中田のバットだった。1点を追う1死二、三塁、マウンド上は巨人の守護神・マシソン。2ボール2ストライクからの外角高めのストレートを思いきりたたくと、左中間を深々と破る、逆転の一打となった。

 不振の続く中田はこの日、指定席の4番からプロ初の3番に座った。名誉挽回の一打に、二塁ベース上で大きな雄たけびを上げ、右手で力強くガッツポーズをつくった。

 試合後のヒーローインタビューでは中田に笑顔はなかった。「打席に立つ前にスクリーンに『3番でも4番でもすることは一緒』という文字が見えたので、その気持ちで立ちました」と打席の心境を吐露した。

 長かった連敗を6で止め、同時に栗山監督の通算400勝という節目の白星にもなった。「本当に苦しかったですけど、きょう逆転できてよかったですし、栗山監督の400勝につながったと思います」と安どの笑みをみせた。チャンスで巡ってきた打席でについて問われると、「おいしい場面?足が震えてました」と冗談めかしてファンを沸かせていた。

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