巨人また悪夢逆転負け 大田に恩返し弾食らうわ、継投失敗するわ…
「交流戦、日本ハム3-2巨人」(10日、札幌ドーム)
球団最長の13連敗を止めてから一夜。巨人は終盤の逆転負けで、連勝を逃した。13セーブを挙げているカミネロ不在の中、1点リードで迎えた八回に2点を奪われ万事休す。高橋監督は「今そこがチーム的に苦しいところ。いるメンバーで何とか乗り切りたかったんだが」と表情を曇らせた。
7回1失点の田口の続投を選択。先頭を抑えた時点で交代の予定だった。だが、その先頭・杉谷に四球を与え、青写真が狂った。田原、森福と小刻みにつないだものの1死一、三塁とされ、打者は中田。「一番、力のあるピッチャーでいくしかない」と、本来なら九回を託すマシソンを前倒しで投入したが、逆転打を食らった。
攻撃陣のテコ入れ策としてクルーズとカミネロを入れ替えたが、今度は救援陣が“アキレス腱”となっている。前夜の勝利は、先発のマイコラスから中継ぎを挟まずに、マシソンにつないで挙げた。セットアッパー役の不在。その影響が顕著に表れての敗戦だった。
この日は、昨季までの同僚・大田に3安打を許した。痛烈な“恩返し”に、先頭打者弾を浴びた田口は「いいアウトを取りたかったが、本塁打になってしまった」と肩を落とした。一度は逆転したものの、先制された試合はこれで17連敗。課題は解消されず、4位浮上を逃した。