楽天・美馬、気迫7勝目 八回ピンチで新井K斬り!球宴に「出てみたい」
「交流戦、楽天2-1広島」(10日、Koboパーク宮城)
思わずガッツポーズを繰り出していた。同点の八回2死三塁。カウント3-2。楽天・美馬の投じたスライダーは、代打・新井の内角から鋭く曲がった。見逃し三振。最大のヤマ場を乗り越えた右腕に、今季7勝目が舞い込んだ。
「新井さんには打たれるイメージしかなかった。追い込んでから、頭にないだろうと思い、スライダーを選びました」。速球中心に勝負を挑み、それまで1球も見せなかったスライダーで裏をかいた。「自分が打者だったら待たないだろう球をイチかバチかで腹をくくりました」と嶋。共同作業で接戦をモノにした。
前半戦折り返し前に、早くも7勝目を挙げた美馬。初の球宴出場を視野に入れ「出てみたいですね」と熱望した。
前夜は大味な試合展開で敗れたが、この日は引き締まった投手戦。「美馬、野村君、さすがだなと。体は大きくなく、小型ピッチャーですけど性能は良い。見応えがありました」と梨田監督。勝ち名乗りを受けた美馬の力投を称えた。