巨人3年でクビの日本ハム・村田 古巣からプロ初星
「交流戦、日本ハム5-1巨人」(11日、札幌ドーム)
逆輸入の苦労人が、プロ入り10年目でプロ初勝利をつかんだ。日本ハム・増井からウイニングボールを手渡され「やっと勝ったんだな」と村田。じわじわと実感が込み上げてきた。
巨人入りした22歳の時に描いた夢とは、全く違う野球人生になった。3年で戦力外となり、通訳なしで単身海を渡った。「すべてを向こうで学んできた」。巨人時代は見えない鎖にとらわれっぱなし。それを断ち切った米国での日々を振り返った。
ツーシームなど細かく動く球主体の投球スタイルは本場仕込み。2打席凡退の阿部は「アメリカでやってきたから、球の動かし方を知っているのかな」と対戦を振り返った。
四回までの快投から一転、勝ち投手の権利がかかった五回はピンチを招き、5回1失点で降板。内容的には不満な部分もあるが、諦めなかったからこそ、夢の続きが見られる。「オールドルーキーの村田です。まだ1勝ですが、これを続けられるよう頑張ります」とファンに約束した。