巨人 元同僚から手痛い“恩返し”借金最多11、交流戦最下位転落
「交流戦、日本ハム5-1巨人」(11日、札幌ドーム)
巨人がかつての僚友に手痛い“恩返し”を受けての敗戦で、交流戦最下位に転落した。2010年に戦力外とした相手先発・村田に日本球界初勝利を献上し、昨オフにトレードに出した大田には2戦連発を食らった。5カード連続負け越しで、借金も今季最多の11。試合後、高橋監督は言葉に怒気をはらませた。
「こちらの工夫のなさなのか、力のなさなのかは分からないが、チームとしては同じバッターに何本も打たれているようでは話にならない」
大田にはこの3連戦で10打数7安打2本塁打と打たれまくった。この日も三回2死から二塁打を許し、続く西川に先制被弾。七回にはダメ押しのソロを浴びた。昨季までの同僚で、手の内を知り尽くしている中での苦い結果。村田ヘッドコーチは「俺らの指導不足だろうな。配球が甘い。外ばっかり」と渋面を作った。
この日も主将の坂本勇がスタメンから外れた。貧打に苦しむ中、打線はさらに迫力を欠き、先制された試合はこれで18連敗となった。大田と交換で加入した石川が準レギュラーとして機能していることに「お互いにいいトレードだったというところじゃないですか」と話した指揮官だったが、反発力の乏しいチームには、さみしさを漂わせた。