「交流戦、巨人３－０ソフトバンク」（１４日、東京ドーム）

　巨人が球団史上、セ・リーグ史上初、プロ野球史上４度目の山口俊、マシソン、カミネロの継投による無安打無得点試合を記録した。交流戦に入って初の連勝となった。

　ＤｅＮＡからＦＡ移籍した山口俊が、移籍後初登板初先発で６回を無安打無失点、４四球８奪三振の好投で移籍後初勝利を挙げた。

　お立ち台に上がった右腕は「はじめまして山口俊です。よろしくお願いします」と笑顔を見せた。右肩違和感を訴え、この日が移籍デビュー戦。そのことを問われると「すごい長かったですし、勝ててホッとしています」と涙を流した。何度も涙をぬぐい「ＦＡで来て、すごい迷惑をかけてきましたし、この１勝に終わらずジャイアンツの一員として頑張っていきたい」と言葉を絞り出した。

　均衡を破ったのは坂本勇のバットだった。六回１死一塁から左翼席に７号先制２ラン。八回にも先頭打者として打席に入り２打席連続の８号ソロを左翼席に運んだ。

　巨人の連勝は、５月２３、２４日の阪神戦（甲子園）以来となる。その後は球団史上ワーストの１３連敗など低迷した。