楽天・則本、「記録はいつか終わるもの」 2桁奪三振ならず
「交流戦、ヤクルト-楽天」(15日、神宮球場)
楽天・則本昂大投手(26)の9試合連続2桁奪三振はならなかった。7回を投げ、8奪三振も、7安打6失点でマウンドを降りた。
則本は「記録はいつかは終わるもの。それよりも、チームを勝たせられなかったことが悔しい」と肩を落とした。
自身のプロ野球記録の更新に向け、序盤は貫禄の投球を披露した。五回までは毎回の7三振と順調に三振を積み重ねていったが、六回に落とし穴が待っていた。
同点で迎えた六回2死満塁で、雄平に中前への2点適時打を浴び勝ち越しを許すと、2死二、三塁で迎えたグリーンを空振り三振に仕留めるも、この投球を嶋の負傷で急きょマスクをかぶった捕手・足立が捕球できず、振り逃げ。三走が生還し、その差は3点に広がった。
七回は1死二塁から9番の原樹が投前へのバント。則本は三塁へと送球したが、これが左翼フェンスまで到達する悪送球となって2走が生還した上に、原樹は三塁を陥れた。続く坂口が一塁線を破る適時打を放ち、この回2点をさらに失った。
ハーラー単独トップの8勝を挙げている右腕は、今季3試合目の先発となった4月19日の西武戦で10三振を奪い、今回の2桁奪三振記録がスタート。4月26日のロッテ戦からは2桁奪三振を続けるとともに、7試合連続で白星をつかんでいる。なお、今季の1試合最多奪三振数は12個。