日本ハム、元巨人戦士が存在感 大累が好走塁が決勝のホーム
「交流戦、中日4-5日本ハム」(15日、ナゴヤドーム)
市川、大田、矢野、大累と元巨人戦士のそろい踏みの活躍で敵地ナゴヤドームで連勝を飾った。好走塁で決勝のホームを踏んだ大累がプロ初のヒーローインタビューを受けた。無数のフラッシュを浴びながら「まさか僕がヒーローインタビューだと思ってなかったのでうれしいです」とはにかんだ。
まずは五回、市川の右前適時打で2点を先制すると、六回には今季移籍した大田が適時二塁打。同点の八回には代打の矢野が左前打を放ち、勝ち越しへの流れを作った。栗山監督は迷わず、走塁のスペシャリスト大累を代走で起用。1死二、三塁。三塁走者となった大累。一塁ファウルグラウンドへの飛球を、一塁手のビジエドが背を向けて捕球したのを見て、果敢に本塁へ滑り込んだ。これが決勝点となった。
内野ゾーンでの捕球により犠飛がつかないことが足でもぎ取った1点を物語る。「ビシエドがあの追い方だったので、浅いフライでもいこうと決めていました」。ベンチ裏ではストレッチや走る準備を怠らない男の努力が、実を結ぶ結果に。栗山監督も「いい仕事だったね」と喜んだ。
5月7日以来の2カード連続勝ち越しに成功し、借金も一桁にした。この日、レアード、マーティンが途中交代するなど相変わらずケガ人が多いチーム事情だが、「心配ごとがいっぱいなんで何も考えられないけど、いるメンバーがベストと思ってやっていく」と栗山監督。昨季の日本一軍団は全員野球で食らいついていく。