楽天則本とうとう止まった 梨田監督「三振狙え」のゲキも…世界新まであと2K
「交流戦、ヤクルト6-2楽天」(15日、神宮球場)
世界新記録とはならなかった。4月19日の西武戦から8試合連続2桁奪三振でメジャー記録に並んでいた楽天・則本昂大投手(26)が、7回6失点で2敗目。奪三振も8にとどまった。
エースは口を真一文字に結んだ。「記録はいつかは終わるもの。それよりも、チームを勝たせられなかったことが悔しい」。暗転したのは同点の六回。初回に156キロを計測した直球は140キロ台に落ち、3本の長短打に四球、自らの暴投が絡んで3失点。この回にグリーンから奪った8個目の三振が、この日の最後だった。
梨田監督は「8個取って(記録まで)ひょっとしたらというところだけど、ノリには勝って達成して欲しかった」と話した。五回無死一塁から、ワンバウンド投球を右首付近に受けた嶋の治療中、指揮官はマウンドに行き「グリーンのところ(1死三塁)で前進守備にするから、三振を狙え」と鼓舞。三振は奪ったが、直後に同点のスクイズを決められた。記録は止まり、自身の連勝も7で止まったが、エースは下を向かない。リーグ戦再開へ、静かに気持ちを切り替える。