“先制Gンクス”止まらん21連敗 巨人大敗で指揮官は唇を震わせる
「巨人2-8中日」(24日、東京ドーム)
6月上旬の大型連敗を思い起こさせるような大敗だった。菅野、マイコラスというローテの柱を続けて立てて臨んだリーグ戦再開から、痛恨の連敗。巨人・高橋由伸監督(42)は「打たれたことよりも、攻撃できてないことの方が大きい」と唇を震わせた。
指揮官は連夜の4安打に終わった打線を断罪したが、一方でFA組も精彩を欠いた。三回2死一塁。中堅・陽岱鋼が京田のハーフライナーに対し、ダイレクトキャッチを試みたが後逸(記録は三塁打)。痛恨の先制点を献上した。「捕れなかったのは自分の責任」とうなだれる背番号2に、指揮官は「積極的にいくのはいいが、前で止めてほしかった」と苦言。陽岱鋼は四、九回にも失策し、守りで足を引っ張った。
投手陣では、0-2の七回2死から4連打を浴び降板したマイコラスの後を継いだ森福が大誤算だった。最初の打者の谷に初球をたたかれ、プロ初本塁打となる3ランを被弾。わずか1球で試合を決定づけられ、スタンドからは怒声も飛んだ。
期待の新戦力の背信で、先制された試合はこれで21連敗。交流戦最終週に5勝1敗と一度は盛り返したが、状態は再び下降線をたどりつつある。25日の先発は3人目のFA戦士・山口俊。ズルズルと後退しかけているチームを救う、重大な役割を担う。