DeNA・石田 2カ月ぶり2勝目 復活告げるプロ初神宮星
「ヤクルト1-5DeNA」(24日、神宮球場)
DeNAのエース左腕・石田が、2カ月ぶりとなる待望の白星を手にした。「ケガで苦しい時期もあったけど頑張ってきた。うれしいです」。スタンドから降り注ぐ声援に応え「ファンの声援あっての1勝。いつまでも声援をもらえる投手でいたい」と勝利の味をかみしめた。
繊細かつ大胆な投球で燕打線を封じた。立ち上がりは球数を要しながらも、丁寧な投球で流れを作った。4点リードの五回2死二、三塁、この試合まで通算で8打数4安打と苦手の坂口を迎えたが、最後は外角の直球で見逃し三振に斬った。
「ギリギリのところ。(ストライクを)取ってくれたらいい、ぐらいの感覚で投げた」としながらも「コントロールだけは自信を持っているので」と石田。勝負どころで、自慢の制球力が光った。
今季はラミレス監督からエースに指名され、開幕投手の大役も務めた。だが思うように勝てない日々が続いた。4月22日の中日戦(横浜)で今季初勝利を挙げたが、直後に左肘違和感で戦列を離れた。
苦しさを乗り越えての復帰2戦目。法大時代に慣れ親しんだ神宮でプロ3年目で初めて勝ち「他の球場とは違う思いもある」。ただ、これで終わりではない。「この状態を一日でも長く続けないと。落ちるときは一瞬なので」。エースの背中を示すのは、まだここからだ。