守りの崇徳VSつなぎの広島工 広島大会開幕戦でいきなり激突
第99回全国高校野球選手権広島大会(7月8日から18日間、マツダスタジアムほか)の組み合わせ抽選会が24日、広島市内で行われた。開幕戦は崇徳-広島工の伝統校対決に決まった。8日、マツダスタジアムでの開会式直後に対戦し、熱戦の幕が開ける。3年連続出場を目指す広島新庄は2回戦から登場し、黒瀬-松永の勝者と13日に対戦する。
抽選会場にどよめきが起こった。崇徳・片山悠大記録員(3年)が番号を読み上げた瞬間だった。開幕戦に決まった崇徳-広島工。広島の高校野球ファン大注目のカードがいきなり実現した。
先に抽選を引いたのは広島工の坂本翔悟部員(3年)だ。第1シードの広陵が待ち構えるブロックの89番を引き当てた。その後、ナイン全員と握手してきた右手でくじを引いた崇徳の片山が隣の88番を引いた。「監督さんから『頼むぞ』と言われていた。勝って勢いに乗っていきたい」と笑みを浮かべた。
1976年以来、41年ぶりとなる夏の甲子園を狙う崇徳。広島・玉木内野守備走塁コーチの長男で今大会から背番号「1」を背負う玉木暖也投手(3年)がチームが目指す、守り勝つ野球の軸となる。「最後の夏なので、みんなで甲子園に出たい」と悲願達成への意気込みを口にする。
夏5度春5度の甲子園出場を誇る広島工は2年連続の開幕戦となる。昨夏は五日市に快勝したが、3回戦で敗退。今年は初戦から難敵が相手だが「厳しい戦いになると思う」と坂本。つなぐ意識を徹底した打撃を武器に崇徳撃破の青写真を描く。
伝統校対決で甲子園切符を懸けた熱戦がスタートする。勝者は2回戦で春季大会準優勝の広陵と対戦。開幕戦でしのぎを削る両校に熱い視線が注がれる。