楽天・岸、粘投8回無失点6勝目 初完封お預けも防御率パ2位浮上
「日本ハム0-6楽天」(25日、札幌ドーム)
苦しみながらも、1点も与えることなく仕事を終えた。楽天・岸孝之投手(32)が8回0封で、11日の広島戦の六回から18イニング連続無失点。リーグ戦再開のチームに勝ち越しスタートをもたらし、6勝目を手にした。
「ピンチがだいぶありましたが、粘って投げることができました」。岸は端正な顔をほころばせた。初回に3点の援護を得たものの、立ち上がりは制球に苦しんだ。三回には西川、中田に連続四球を与え2死満塁。レアードに投じたカーブをフェンス際まで運ばれ、中堅・島内のジャンピングキャッチで命拾いした。胸をなで下ろすと、イニング間にリリースのタイミングを修正し、抑え続けた。
八回を投げ終えた時点で球数は121球。「点差も開いていたし、疲労も考慮した」(梨田監督)と、移籍後初完封はお預けとなったが、防御率は前日に登板した美馬の1・79に次ぐリーグ2位の2・00という安定感だ。
2位ソフトバンクは1・5差でピタリと追走する。脇目をふらず、首位をひた走る。