DeNA今永「大きい」完封4勝 山田への四球猛省…直後K斬り
「ヤクルト0-6DeNA」(25日、神宮球場)
九回2死一塁。代打・グリーンを中飛に仕留めると、DeNA・今永昇太投手(23)は力強く両手でガッツポーズをした。渾身(こんしん)の141球で今季2度目の完封勝利。「めちゃくちゃ疲れました」と頬を緩め、勝利の余韻に浸った。
ひるむことなく左打者の内角をグイグイとえぐった。“お手本”は前日、燕打線を相手に6回無失点で白星を挙げたエース・石田の投球。「参考にして自信を持って投げました」と胸を張った。
山田との対決では精神面の強さを見せた。一回は三振に抑えたが四回と六回はいずれも「逃げたようなフォアボール」。強打者をしっかり抑えなければ、今後につながらない。「一発食らってもいいと強気に行きました」と八回は2死一塁でストライクを先行させ、山田を見逃し三振に斬った。
DeNAは連勝で3カード連続勝ち越し。今永自身は4勝4敗のタイとした。「全てにおいてこの1勝は、僕の中で大きいと思います」。進化を続ける2年目左腕が、チームに勢いをもたらす。