日本ハム・大谷「複雑」5年連続球宴選出 出場わずか8試合…喜びと申し訳なさ交錯
ファン投票の最終結果が26日に発表され、パ・リーグの指名打者部門で選出された日本ハム・大谷翔平投手(22)が複雑な胸中を明かした。野手での選出には10試合または20打席以上の条件を満たすことが必要で、大谷は左太もも裏肉離れの影響で8試合しか出ていないが32打席に立っている。29日に選手間投票の結果が発表され、監督推薦を含む全出場選手は7月3日に決まる。
ファン投票で選出された喜びと、ファンに対しての申し訳なさが入り交じった心境を明かした。今季は4月8日に負傷した左太もも裏肉離れの影響で、わずか出場8試合。「複雑ですけど、選んでいただいて光栄。全力で頑張りたい」と神妙な表情で話した。
指名打者での初選出で打者での出場となるが、球宴での起用法は今後の回復次第になりそうだ。パ・リーグの指揮を執る栗山監督は「考える余裕がない。翔平のことだけでないし」と明かす。
大谷は23日・楽天戦で2カ月半ぶりに1軍復帰したばかり。25日にスパイクを履いてのベースランニングを再開するなど、左足は完治はしていない。27日からのソフトバンク戦についても指揮官は「状態を見てだが、いく場面があったらいくよ」と話し、まだスタメン出場は厳しそうだ。
地道なリハビリを続け状態は良くなっている。とはいえ大谷本人も「まだまともに試合に出ていないので、どうなるか自分でも分からない。これから次第」と手探りの状態だ。
昨年の球宴は第1戦のホームランダービー優勝、第2戦は1本塁打を含む3安打2打点でMVPを獲得した。「期待に添えるように頑張りたい」と大谷。今年も最高のプレーを見せるため、7月14日の第1戦までにできる限りベストの状態に近づける。