太田-梨田の近鉄バッテリーが青森で再現 43年前にタイムスリップ

 「楽天-オリックス」(28日、弘前市・はるか夢球場)

 青森県三沢市出身で、近鉄などで活躍した太田幸司氏(65)が、始球式を行った。

 同県での1軍公式戦開催は、88年のヤクルト-広島戦(青森市営球場)以来29年ぶり。そして、43年前の1974年5月11日の日本ハム戦(青森県営球場)では、太田氏が先発し、現楽天・梨田監督とバッテリーを組んだ。この日、当時と同じく、太田氏は梨田監督のミットへ投げ込んだ。満員の観衆の中、大歓声を浴びた太田氏は、「良い感じだったけど失速した。いいチェンジアップだったということだね。監督も捕れないほど、いい落ち方をした」と笑顔で振り返った。

 梨田監督は「43年前はダブルヘッダーだった。当時は2人合わせて体重130~140キロくらいだったけど、今では200キロに近くなったね」と時の流れを実感するとともに、一夜限りのバッテリー復活に感慨深げ。

 始球式を終えると、2人はがっちり握手を交わしていた。

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