オリックス自力V消滅 福良監督57歳誕生日に…
「楽天3-2オリックス」(28日、はるか夢球場)
最後の打者・武田が空振り三振に倒れると「はるか夢球場」に集まった楽天ファンが一斉に立ち上がって喜んだ。29年ぶりの青森でのプロ野球開催。福良オリックスは引き立て役に終わってしまった。
悔やまれるのは金子が浴びた2発。初回にペゲーロに先制弾、三回には同点に追いついた直後の守りで先頭の8番・三好への四球から島内に勝ち越し2ラン。およそエースらしからぬ投球。結果7回3失点と役割は果たしたが、勝負どころでの失投が勝敗を決めた。
この敗戦で自力優勝の可能性が消滅。昨年は6月2日に消えているが、このときも金子が先発していた。しかもこの日は福良監督の57歳の誕生日だっただけに、白星で飾りたかったところだ。
金子は「できれば勝ちたかった。申し訳ない」とうなだれた。これで自身3連敗。ここ8試合の登板でわずか1勝と勝ち星から見放されている。それでも福良監督は「やっぱり打つ方でしょうね。このところずっとね」とエースを援護できない打線を責めた。
自力V消滅について指揮官は「関係ない。残り試合を取りに行くだけ。誕生日?どうでもいいこと。負けたことの方が大きい」と話した。まず30日の西武戦に勝利し、月間勝ち越しを決める。