ロッテ・田口コーチ、恩師・上田氏の死去に「プロの基礎を築かせてもらった」
ロッテ・田口昌徳バッテリーコーチ(47)が2日、取材に応じ、プロ球界の恩人、上田利治氏の死去に「(出場の)チャンスをいただき、プロでやっていく基礎を築かせてもらった方です。残念です…」と声を落とした。
田口コーチは93年のドラフトで日本ハムに入団。95年に日本ハムの監督に就任した上田氏に見いだされ、同年82試合に出場した。
それまで正捕手だった田村がオフにロッテに移籍。96年には正捕手に抜てきされ、101試合に出場した。
「ベテランから若手に切り替える時期でした。日本一を経験された監督とやれたことは幸せでした。元気な方で選手を引っ張ってくれた」。
上田氏からは、「いい時も悪い時も継続して練習をすること。練習して、人間としても成長していかなければならない。そうでないと野球もうまくならない」とアドバイスされ、その教えはいまだに心に刻まれている。
試合に勝って、宿舎に帰るとお酒が用意されており、「ビールが好きで、ほろ酔いの姿を見るとうれしかった」と振り返った。
上田氏との思い出は尽きないが、田口コーチは、「厳しい中にも優しさがあった。ご冥福をお祈りいたします」と結んだ。