由伸巨人、70日ぶり鯉倒 不振マギー外しスタメン組み替え奏功
「広島0-3巨人」(4日、マツダスタジアム)
やられっぱなしではいられない。由伸巨人が敵地で一矢を報いた。中盤にしぶとく先制点を挙げ、守っては今季12度目の完封勝利。対広島の連敗を「7」でストップした高橋監督は「広島になかなか勝てていなかったので、いい勝ちだったかな」と、安どの笑みで振り返った。
4連敗で迎えた首位・広島との対決。最近5試合で17打数1安打と不振を極めるマギーを今季初めてスタメンから外した。疲れの見える助っ人を「休ませよう」と決断。4番には右膝痛から復帰後初スタメンとなる阿部を据え、今季初めて村田をスタメン三塁で起用し、打開を図った。
0-0の六回の2点は、その中軸で奪った。1死二塁から坂本勇が中前へ先制適時打。さらに2死二塁から村田の放った飛球を左翼・バティスタが見失う幸運も重なり追加点を挙げた(記録は二塁打)。「そういった運も力のうち」と指揮官。巡ってきたツキも生かし、昨季のリーグ王者を押し切った。
4月25日以来、広島相手に久々に味わった会心の勝利。村田は「ラッキーでしたけど、ああいうヒットで点が取れたことはチームにとっても、僕にとっても大きい」と話し、先制打の坂本勇は「勝てて良かった。明日が大事になる」と表情を引き締めた。