楽天陥落…71試合目ついに 強力打線わずか5安打零敗
「楽天0-5西武」(7日、Koboパーク宮城)
開幕から守り続けてきた首位の座を、ついに明け渡した。天敵の西武・菊池に14三振を喫し零敗。直後に北の大地でソフトバンクが勝ちどきを上げ、梨田楽天が3月31日の開幕から99日目、71試合目で2位に陥落した。
マイナス0・5差の首位から、1・5差の2位に-。梨田監督は「それは仕方のないこと」と短い言葉で締めくくった。
今季3勝を献上した左腕に対し、安打は左打者の1番・島内、2番・ペゲーロ、5番・銀次の計5本。3番以降に並べた右打者からは無安打だった。指揮官は「右(打者)の方が角度があるし、外からのスライダーもあるので難しいかも分からないね」と話したが、悔やまれたのは初回の攻撃だった。
島内、ペゲーロの連打で無死一、二塁と好機をつくり出しながら無得点。梨田監督は「負けるにしても、もっと苦しめて負けるとか、そういうのがなかった」と唇をかんだ。
今季の快進撃の象徴的存在だった1番・茂木の故障離脱にもめげず、猛追する鷹軍団をかわしてきたが、今季初めて追う立場に後退。だが、2013年の日本一を経験している選手会長の銀次は「焦ることなくやっていく。まだ半分でしょう。また明日から、攻めの野球を見せていけたらいいと思います」と前を向いた。このまま、引き離されるわけにはいかない。