山陽・安永ビックリ決勝ダ~ン!いつもは守備固めの背番号18

 「高校野球広島大会・1回戦、山陽4-2安西」(10日、コカ・コーラウエスト野球場)

 1回戦12試合が行われ、山陽が安西との接戦を制して初戦を突破した。輝きを放ったのは、「9番・左翼」で先発出場した背番号18の安永隆寛外野手(2年)だ。二回2死二塁の場面で左翼へ高校初アーチとなる先制の2ランをマークした。1994年以来の甲子園出場へ、上々のスタートを切った。

 慣れない感触を手に、全力でダイヤモンドを一周した。安永が高校初本塁打となる先制2ラン。この一発で勝負の流れを呼び込み、そのまま逃げ切った。

 二回2死二塁。高めの直球を捉えた。打球は左翼席へ着弾。「入っていないと思った。何とか塁に出ようと思っていました」と興奮気味に振り返った。

 前日に発表されたスタメン。9番目に名前が呼ばれると周囲からざわめきが起こった。普段は守備固めとして起用されることが多い安永。「先輩たちに迷惑をかけないように全力プレーをしよう」。そう誓って臨み、起用に応えた。

 抜てきした村田啓祐監督も驚きを隠せなかった。「守備がいい選手。きょうは、遅いボールに合うのではないかと思い初めてスタメンで起用した。最高の結果を残してくれた」と称えた。

 2回戦は安芸南(13日・しまなみ)と対戦する。「20人の選手全員を使って戦っていきたいと思います」と指揮官。チーム一丸となって次戦に臨む。

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