佐渡の剛腕・菊地、10球団スカウト集結も初戦で散る「甲子園行きたかった」
「高校野球新潟大会・2回戦、柏崎6-2佐渡」(11日、新発田市五十公野公園野球場)
佐渡のプロ注目MAX145キロ右腕・菊地大稀投手(3年)が、初戦で散った。八回に集中打を浴び、6失点完投で無念の逆転負け。「甲子園にこのチームで行きたかった」と涙がこぼれた。
10球団のスカウト陣の前で8三振を奪ったものの、最速は140キロ止まり。6月下旬に右太もも裏を肉離れした影響が終盤に出て「ピンチで粘れなかった」と悔しがった。
聖地にはたどり着けなかったが、次の夢がある。佐渡島出身者初のプロ野球選手になることだ。阪神・吉野スカウトが「元々は直球の質がいい」と話せば、中日・正津スカウトも「体に力がついてくると面白い」と素質を認めた。185センチの大型右腕は「佐渡からそういう選手は出ていない。プロという目標を持ってやっていきたい」と視線を上げた。