3元部員逮捕の拓大紅陵 大勝11点コールド発進

 「高校野球千葉大会・1回戦、拓大紅陵11-0秀明八千代」(12日、ゼットエーボールパーク)

 春夏9度の甲子園出場を誇る拓大紅陵が、コールド勝ちで初戦を突破した。10日に元部員3人が売春防止法違反容疑で逮捕された直後の大勝発進。沢村史郎監督(51)は「皆さまに多大なるご迷惑をおかけしたのは重々承知しておりますが、子供たちはいろんな思いを持ちながら、心のコントロールがすごくできていた」と、ナインのたくましさを称えた。

 3安打2打点でチームをけん引したのは、元ヤクルト選手の父を持つ主将・度会基輝外野手(3年)だ。初回無死一、三塁からの先制適時二塁打で打線に着火。「こういう状況でもやることをしっかりやろうと思った」と振り返った。逆風の中で幕を開けた夏となったが、指揮官は「今日感じた野球の楽しさを忘れず、臆せずにやってもらいたい」と全力プレーを期待した。

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