報徳コールド発進 2年小園、巧打と俊足で勝利に貢献
「高校野球兵庫大会・2回戦、報徳学園11-1神戸学院大付」(15日、ベイコム野球場)
今春センバツ4強の報徳学園が神戸学院大付を六回コールドで下して3回戦へ進出した。2年生ながら高校日本代表の第1次候補に選ばれている小園海斗内野手(2年)が六回に適時打を放って勝利に貢献した。
最後に見せ場を作った。六回1死一、二塁。小園が右翼へ弾丸ライナーを打ち返した。右翼手が打球をはじくと一気に三塁へ。記録は右前適時打と失策になったが、巧打と50メートル走5秒9の俊足で観客を大きく沸かせた。
「最後に1本出てよかった。チームとしても勝てたので」。この一打がきっかけとなり、六回コールド勝ち。今春センバツ後に就任した大角健二監督(37)へ夏の公式戦初勝利をプレゼントした。
今夏は春に逃した日本一とともに、もう1つの目標がある。U-15日本代表となった中学以来2度目の日の丸を背負うことだ。
6月に発表された9月のU-18W杯へ出場する高校日本代表第1次候補30人の中で、2年生は小園と早実・野村大樹捕手、大阪桐蔭・藤原恭大外野手の3人だけだった。
3人は中学時代に大阪・枚方ボーイズで一緒にプレーした経験があり、今でも仲がいい。小園は代表候補発表後に野村、藤原と連絡を取って活躍を誓い合った。
「まず甲子園へ行くことが目標。そこで結果を出して代表に選ばれたい。3人で(U-18W杯へ)行きたいので」。ミレニアム世代をけん引する来秋のドラフト候補が、今夏も輝きを放つ。