プロ注目右腕、神戸弘陵・東が復活完投 8球団スカウトの前で昨夏代表撃破
「高校野球兵庫大会・3回戦、神戸弘陵4-2市尼崎」(17日、高砂市野球場)
神戸弘陵の今秋ドラフト候補、最速145キロ右腕・東晃平投手(3年)が9回7安打2失点完投。昨夏代表校・市尼崎を下して4回戦に進出した。
「いつもの調子ではなかったので、制球を意識した。勝ててよかった」
何とか夏に間に合わせた。4月に投げ過ぎで腰椎を骨折。さまざまな治療に取り組み、6月中盤からの投球練習再開へこぎ着けた。
大会開幕まで実戦での最長登板は4回で、最多球数は30球。万全ではなく、不安もあった。それでもこの日は、107球を投げて、負傷後初完投。同最速143キロも計時した。「試合後は張りが出たりするけど今日は大丈夫」と笑顔を見せた。
スタンドでは巨人、広島など8球団10人のスカウトが視察。DeNA・安部スカウトは「状態が上がればもっとよくなると思う」と将来性に期待した。
4回戦の相手は関西学院。「次がヤマ場だと思う」と東。自らの力で99年春以来の甲子園へはずみを付ける。