楽天、球団史上最多の貯金28 勢い止まらん6連勝 岸10K8勝目!
「日本ハム2-3楽天」(19日、札幌ドーム)
淡々とした表情で、楽天・岸は自らの快投を振り返った。「うまく狙い球を絞らせなかったのが良かったと思います」。7回1安打無失点。毎回の10奪三振で8勝目。防御率はリーグトップの1・95。チームは6連勝で、日本一に輝いた2013年を超える球団史上最多の貯金28に達した。
初回から3者連続三振で幕を開けると、直球に落差のあるチェンジアップ、そして宝刀・カーブを自由自在に操り、三振の山を築いた。10三振のうち5個が見逃し。与田投手コーチは「岸らしくストライク、ボールのギリギリを投げられているということだね」とうなずいた。
札幌ドームでは今季3試合に登板し、22イニングを投げてわずか1失点。「マウンドとか、球場の雰囲気とか、嫌いじゃないですね」と岸。三塁を踏ませぬ快投で勝利の方程式にマウンドを託した。
則本が9勝、岸が8勝、美馬が7勝。強力な3本柱が結成され、梨田監督は「間違いなく岸の加入が大きかった」と立役者の一人に名を挙げた。今季の快進撃の象徴的存在である背番号11が、球団に最多貯金の新たな歴史をもたらした。
背後には、負けじと2位・ソフトバンクが1差で追走する。「最多と言われてもピンと来ない。独走で貯金『28』なら別だけどね」と梨田監督。頼れる投手陣を中心に脇目もふらず、今は勝利を積み重ねていく。