清宮の106号、捕球態勢に入った法政・中堅手「ボールが伸びていった」

3回早実無死、先制のソロを放ちナインと喜ぶ早実・清宮幸太郎(左)=神宮球場(撮影・中田匡峻)
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 「高校野球西東京大会・5回戦、早実5-0法政」(21日、神宮球場)

 春夏連続の甲子園出場を目指す第1シード校の早実が法政を破り8強入り。25日の準々決勝(神宮球場)に進出した。主将の清宮幸太郎内野手(3年)は「3番・一塁」で先発。三回の第2打席で高校通算106号となる先制の中越えソロ本塁打を放った。公式戦では8試合連続の一発。

 0-0の三回、先頭の清宮は相手先発の右腕・折橋祐樹投手(3年)のカウント1ボール2ストライクから内角寄りの遅いシンカーに対し、コンパクトにスイング。法政の中堅手・椿拓朗外野手(3年)がフェンス前で捕球態勢に入ったが、フォローの風にも押され、バックスクリーン右10メートルのスタンドに飛び込んだ。

 センターの椿は試合後、頭上を越えていった清宮の打球について、「(打った瞬間は)高すぎてどこに行ったのかと思った。途中からセンターフライだと分かり捕球態勢に入ったが、ボールが伸びていった」と振り返った。椿はセンターで清宮を打席に迎えた時の印象について、「雰囲気がすごい。打った瞬間には思わず後ろへ下がってしまう」とも語った。

 法政は先発・折橋の好投もあり、0-2で九回表の守備に入った。しかし、その折橋が2死を簡単に取った直後、脱水症状による右足けいれんのアクシデントで試合が中断。再開後は2死一、二塁となり清宮を打席に迎えるピンチになり、中堅にいた左腕・椿が急きょ登板した。

 椿は1球目を空振りさせ、2球目のスライダーで外野フライに打ち取ったかに見えたが、右翼手が落下地点を見誤り打球がフェンス際まで転がる2点三塁打とされた。

 高校生の最多記録とされる通算107本塁打は神港学園時代の山本大貴内野手が放っており、清宮はあと1本に迫った。この日は3打数3安打3打点2四球。シングルヒットが出ていればサイクル安打だった。

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