ヤクルト、打線組み替え連敗地獄脱出 7月初勝利!真中監督、気を引き締め直す
「ヤクルト6-2阪神」(22日、神宮球場)
ようやく長いトンネルから抜け出した。ヤクルトは、苦しみ、もがき続けた地獄のような連敗を14で止め、7月初勝利。今季初めて4番に山田を据えるなど組み替えた打線が功を奏した。
初回はその山田のバットが火を噴いた。先発・能見の直球を捉えると、打球は左中間席へ。先制の15号2ランに本拠地のスタンドも大興奮だ。
「こんなに負けていてもたくさんのファンの方が応援してくれる。感謝の気持ちを常に心掛けている」。山田の思いが燕打線に火をつけた。
同点に追いつかれた二回にはすぐさま突き放した。1死一塁から西浦が左翼へ適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功。2死二塁からは12試合ぶりに1番に座った坂口の中前適時打でさらに1点。10試合ぶりに4点以上を奪った。
六回は粘り強く攻めた。2死満塁から荒木の押し出し死球、続くバレンティンの押し出し四球で2点を追加。確実に勝利をたぐり寄せた。
どんな困難な状況でも応援し続けてくれたファンに、本拠地で恩返しができた。全員でつかんだこの1勝に真中監督は「みんなしぶとくやってくれた。でもプロだから1つ勝っただけでは喜んでいられない」と改めて気を引き締め直した。