広島新庄、爆勝で4強入り!3回無失点の竹辺が先輩エースしっかりフォロー
「高校野球広島大会・準々決勝、広島新庄12-2高陽東」(22日、しまなみ球場)
広島大会は準々決勝4試合が行われ、3年連続夏の甲子園出場を目指す広島新庄が、コールド勝ちで準決勝に進出した。2番手で登板した竹辺聖悟投手(2年)が3回3安打4奪三振。チームの猛攻へとつなげた。広陵は尾道商に六回コールド勝ち。伝統校の大竹と広島商も4強入りした。
先輩から託されたマウンドをしっかり守り抜いた。今大会全4試合に2番手で登板する竹辺が、3回3安打4奪三振無失点。最速142キロの直球を武器に、高陽東打線を寄せつけなかった。
「有村さんの後を投げて、チームに勢いをつけられる投球をしようと思った。後悔はしたくないので、常に全力で投げるようにしています」
この日の出番は3点リードの三回から。1死から安打と四球で走者を背負ったが、連続三振で無失点。テンポのよい投球に打線が応え、6-2の四回には打者一巡の猛攻で一挙6点を奪った。
160センチ、59キロと小柄な右腕だが、理想はダルビッシュ(レンジャーズ)だ。キレや球速を上げるため、本に載っていた投球フォームを参考にサイドスローからスリークオーターに変更。走り込みや筋トレも行い、一冬で球速を7キロもアップさせた。
絶対的エースの左腕・有村綜留投手(3年)が、今大会は初戦から制球に苦しんで連打されるなど本調子とは程遠い状態。そんな中、右腕が計10回1/3を無失点と急成長。迫田守昭監督(71)は「今大会に入ってから調子が上がってきた。コントロール、キレがいい」と高く評価した。
23日の準決勝で大竹と対戦する。「大事な試合になるので、一戦一戦、チーム一丸となってやっていきたい」と竹辺。夏3連覇へ気合十分だ。