京都成章・北山、先制V打&完投 頼れる主将が決勝導いた
「高校野球京都大会・準決勝、京都成章5-1綾部」(24日、わかさスタジアム京都)
京都成章は主将の北山亘基投手(3年)が12奪三振1失点と圧巻の完投劇を見せた。打っては二回に先制の左前適時打。投打で13年ぶりの決勝に導いた。
仲間が支えだ。背番号1を背負った昨夏、調子を崩して本来の投球を見失った。「ボールを触るのも嫌だった」。新チームの主将に任命されると同時に決断。心の整理をするために約1カ月ボールを使う練習をやめ、チームと別練習を行った。
それでも主将として周囲に目を配る中で徐々に「自分のことが気にならなくなった」。真正面から野球と向き合い、乗り越えた。
「他の選手にはだいぶ支えてもらった」と北山。19年ぶりの夏の聖地を目指し「決勝は意識せず、僕がいいテンポで投げてリズムを作りたい」。感謝の思いを胸に、強気で挑む。