【早実清宮・一問一答1】「甲子園出た時の代はみんながつないだ」

 「高校野球西東京大会・準々決勝、早実5-1日本学園」(25日、神宮球場)

 春夏連続の甲子園出場を目指す早実が日本学園を破り、2年ぶりの準決勝進出を果たした。主将の清宮幸太郎内野手は「3番・一塁」で先発出場し、2打数1安打2四球。神港学園時代の山本大貴内野手(JR西日本)と並ぶ高校通算最多の107本塁打は次戦以降に持ち越され、公式戦連続本塁打も8試合で止まった。

 試合後の清宮の一問一答(1)は次の通り。

 -流れをつかみにくい試合だった。

 「準々決勝はこんなものだなという感じの試合。(昨秋は)コールド勝ちした相手だったが、冬を越えて(今夏は)打ち崩せず、守り抜いて勝った」

 -七回無死一塁の守備で好プレー。

 「(相手の)バントで併殺を狙っていたのでうまくいった。(ワンバウンドの絶好送球は)たまたまです。(次の)8番が当たっていたので、なんとかしたいと思っていた」

 -9試合連続の一発はならなかった。

 「四球も二つあったし、ヒットも出て、最後は打ち取られたが、しっかりボールを見えていたので悪くなかった」

 -逆方向の当たりも伸びていた。

 「捕られちゃうかと思ったが、すごい伸びてくれた」

 -吹奏楽の応援が加わった。スタンドもいっぱい。

 「準々(決勝)から来るというのは分かっていたので、吹奏楽部のためにも勝とうと言ってきた。また、たくさん来てくれたことで、早実の持ち味が出ると思う。応援の力を借りつつ次の試合も勝ちたい」

 -あと2勝。

 「そんなに実感はないが1試合1試合が重くて、一つ一つどんな場面どんな展開になろうと自分たちの野球をしっかりやりたい」

 -あと1本で最多本塁打記録に並ぶ。

 「乗せるに越したことはないが、意識しすぎて負けてしまったら次はない。いつも通り自分の打撃をしていきたい」

 -暑くなって勝負飯は。

 「しょうが焼きとか(笑い)」

 -今日の試合で熱く盛り上がったのは。

 「やっぱり(七回のバント守備で)しっかり(アウトを)取れたことかなと思う。自分のプレーというより、しっかり仲間と連携できた。(自分の)送球は悪かったが、カバーしてくれ、しかもゲッツーを取ってくれた。あそこですね」

 たくさんの観客、大勢の報道陣の期待をどう受け止める。

 「たくさん声をかけていただき、いつも力になっている。自分自身はあまりプレッシャーだったり、そのせいでプレーがこわばったりというのはない。必ず期待に応えられるようプレーを全うできればと思う」

 -清宮選手にとってホームランとは。

 「自分の持ち味かなと思います」

 -難しい打席が多かった。

 「ノースリーが2回あって、今までだったら打ったりしてたが、打席の中で『つなげばいっか、フォアボールOK』という感じで、しっかり余裕を持って打席に入れているかなと思う」

 -最後の一塁ゴロは手を出さなくていい球。

 「ちょっと打ち損じました」

 -厳しいところを攻められる。

 「でも、ラッキーだなと思う。ストライク先行よりは、ボール先行の方がいいかなと。それも含めて自分のペース」

 -後ろに野村がいるのが大きい。

「それもあるが、甲子園に出た時の代は後ろに後ろにという意識がすごい強くて、久しぶりに映像とか見て、加藤さんが優勝インタビューで『みんなが後ろにつなぐ気持ちを』と繰り返し言っていた。やっぱり(甲子園に)出るにはそれが必要かなと思う」

 -1人で見た。

「いや、1人じゃないです。チラッて(クラブハウスとかで?)はい」

(一問一答(2)に続く)

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