プロ注目の市西宮・山本「粘り負けです」
「高校野球兵庫大会・準々決勝、報徳学園2-1市西宮」(25日、ほっともっとフィールド神戸)
打球を見つめたまま動けなかった。9回0/3を2失点で逆転サヨナラ負け。市西宮の山本はベンチで目を赤く泣き腫らした。「負けたことは悔しいけど、やってきたことが出せた。後悔はない。粘り負けです」と潔く敗戦を受け入れた。
それでも公立の進学校を8強へ導いた身長167センチの“小さな巨人”は、最後の試合もインパクトを残した。8球団12人のスカウトの前で、この日も最速147キロを計測。阪神・熊野スカウトは「高校生でトップレベル」、日本ハム・大渕スカウト部長も「制球力と球速があるし、変化球も多彩。気持ちも強い」と評価した。
山本は進路については「できたらプロへ行きたいけど、慎重に見極めたい」と結論は先送りした。落ち着いてから熟考を重ねる方針だ。