ロッテ・伊東監督、終盤のミス嘆く 唐川の好投報われず
「日本ハム4-2ロッテ」(26日、帯広の森野球場)
5位・日本ハムとのゲーム差を0・5とするはずが、再び2・5となった。手を伸ばせば、その肩をつかめそうな位置まで来ながら逆戻りだ。
伊東監督は「あの回、エラーからだった。(唐川が)よかっただけにもったいなかった」と悔しそうに振り返った。
1-1で迎えた七回だ。一回にレアードの適時打で1点を失った唐川はすっかり立ち直っていた。
だが、これまた先頭打者で登場したレアードの三ゴロを大嶺翔がファンブル。一塁に生かした。続く大田は初球、142キロのストレートを中堅へ二塁打。二、三塁となった。
「あの(一打が)痛かった。スッといってしまった。間を空ければよかった」(伊東監督)
次打者は太田の代打・田中賢。ここは空振りの三振に切ったが、日本ハムベンチはさらに市川の代打に矢野を送った。
1-2と追い込んだが、120キロカーブを左へ運ばれた。勝ち越しの2点打となった。
唐川は潔かった。
「1人打ち取って、追い込んで三振を取る場面だった。(大嶺翔の)ミスうんぬんよりも自分のミスです。(矢野さんには)もっとワンバウンドや当たらないボールを投げなければいけなかった」。
八回には大谷に右翼場外に消える大ホームランを喫した。
「スライダーです。もっとインコースに突っ込んでいこうと思ったが、甘く入ってしまった」。
これで4勝8敗。唐川は続けた。「全部防げるミスでした。反省して次回はしっかりとやりたい」
それでもロッテは追撃姿勢を見せた。九回1死から鈴木が中前打で出塁。ペーニャは三振に倒れたが、中村の安打で2死一、三塁。代打・井口が打席に立って盛り上がったものの、空振り三振で追撃の幕は降りた。
伊東監督は、「打線がね。4番(の福浦は)苦肉の策だったが、しょうがない」と唇をかんだ。
パラデスが開幕以降のような不振に陥り、ペーニャもそこそこヒットが出るのだが、期待の1発がない。
「外国人がどうかだな…」
それでも最下位脱出へ手を打つ必要がある。指揮官、静かに前を向いた-。