明徳義塾・馬淵監督「とにかく一戦必勝」甲子園50勝まであと2勝
「高校野球高知大会・決勝、明徳義塾7-3檮原」(26日、春野運動公園野球場)
夏の高校野球高知大会は、明徳義塾が8年連続19度目の優勝を果たした。馬淵史郎監督(61)は試合後、冷静に試合を振り返り、8月7日に開幕する甲子園本番に向け「一戦必勝」を誓った。以下、一問一答。
◇ ◇
-試合を振り返って。
馬淵監督「やっぱり前半のリードが大きかったですね。四回にビッグイニングを作って、前半に5点差をつけることができたのが、振り返ってみればものすごく大きかったです」
-久々に打線がつながった。
馬淵監督「うちの打線が相手投手の低めのツーシーム系の球を見逃して高めに来た甘い球を打っていた。低い誘い球を結構投げられたけど、うちの打者が振らなかったから投球数は増えるし甘いところに投げざるを得ない。相手投手は苦しかったんじゃないかと思います」
-四回に2番・中坪君が3ラン。
馬淵監督「あれは大きかったですね。中坪は打てる雰囲気があった。練習で当たってましたから。(2ストライクから)誘い球のローボールを2球見逃して、そのあと真っすぐのカウント球をカチーンとね。自分で打てるカウントに持っていきましたね」
-中盤に檮原に反撃されて、七回1死満塁のピンチで先発の北本君から市川君に継投した。
馬淵監督「北本が前半から良くて、上位の左打者に全く打たれてなかった。本人に聞いたら『まだまだ行けます』と言ってたんですけど、あそこが限界。膝がグラグラしていたから代えました」
-2番手の市川君がピンチでよく抑えた。
馬淵監督「市川の度胸に懸けたわけですけど、あそこでよく抑えてくれた。あそこが後半のポイントでした。市川はコントロールが良かった。球威にも自信があったんでしょう。大殊勲ですよ」
-継投は最初から考えていた。
馬淵監督「選手たちには継投は100%あると言ってました。でもワンテンポ遅れました。勝っているときの継投は難しいですよ」
-今大会4試合を振り返って。
馬淵監督「選手たちには『決勝まで行ったら必ず勝てる』と言ってました。負けるとすれば、決勝に来るまでに負けると。なぜかと言うと、反対ゾーンのチームはどこが勝っても決勝が連投になるんです。うちは北本と市川の二枚でやってきましたから、その差は大きいですよ。そういう意味では予想通りになりましたね」
-甲子園でも二枚看板。
馬淵監督「当然ですね。負けたら後がないトーナメントですから。なんとか一戦一戦、調整して頑張っていきたいと思います」
-現在、馬淵監督は甲子園通算48勝。目標の50勝に、あと2勝に迫っている。
馬淵監督「甲子園に30回以上も出てますから、長くやっていれば50勝も行けるでしょう。そんなことよりも、とにかく一戦必勝でやっていきたいと思います」