檮原エース浅井、熱投実らず…5試合で計710球投げ抜いた
「高校野球高知大会・決勝、明徳義塾7-3檮原」(26日、春野運動公園野球場)
檮原応援団の祈りは届かなかった。相手を上回る12安打を放ったが、試合巧者の明徳義塾に力負け。横川恒雄監督(65)は「最後は盛り返してくれた。よくやった」と悔しがる選手たちに優しい視線を送った。
MAX140キロのエース右腕・浅井が10安打7失点。3ランを浴びた四回の4失点が最後まで大きく響いた。初戦から5試合で計710球を1人で投げ抜いた。チームを初の決勝まで導いた大黒柱は「悔しいけど、みんなで一丸になって戦えた」と淡々と話した。
この日、人口3600人の地元・檮原町から約700人が球場に駆けつけた。「町に感動と勇気を与えてくれた」と矢野富夫町長(62)。夢の甲子園へ、チームと住民が一体となってチャレンジを続ける。