坂井 左腕エース吉川が完封で初聖地 能見のフォーム参考に練習
「高校野球福井大会・決勝、坂井3-0敦賀」(27日、福井県営球場)
学校統合による開校4年目の坂井が敦賀との県立校対決を制して初出場を決めた。光ったのは左腕エース吉川大翔投手(3年)。初回1死一、二塁を投ゴロ併殺打で切り抜けると、二回以降は無安打無四死球。敦賀に三塁を踏ませなかった。
「二回からは低めを意識して切り替えた」。準決勝・福井商戦に次ぐ完封だ。2年当時は180センチ、66キロの細身だったが、この1年間はおにぎり10個を持って通学、夕食には丼飯3杯を食べて約8キロ増量。「おかげで体力は残っていた」と言う通り九回に最速136キロを計測。投球フォームは阪神・能見を参考にしてきたという。
坂井の前身は坂井農と春江工。2009年から春江工で指導し、統合前年の13年にセンバツへ導いた川村忠義監督は「子どもたちに感謝です」と感激しきりだった。