最多記録保持者・JR西日本勤務の山本大貴さん「早く抜いてください」
「高校野球西東京大会・準決勝、早実4-1八王子学園八王子」(28日、神宮球場)
早実・清宮に高校通算最多とされる107本塁打で並ばれた山本大貴さん(23)は28日、勤務先のJR西日本を通じ「騒がれている中で打てることはすごい。早く僕の記録を抜いてください、というのが本心です」とのコメントを発表した。
清宮と同じ左打者だった山本さんは現在、西条駅(広島県)に勤務している。神港学園時代を「本数自体は気にしていなかった。チームの勝利のために打席に立っていた。一試合一試合を懸命にやってきた結果が、107本につながったと思う」と振り返った。
甲子園に出場することはできなかった。チームのグラウンドは狭く、本塁打が出やすいという声もあった。プロ志望届を提出せず、社会人野球のJR西日本でプレー。「プロで活躍するイメージが湧かなかった。仕事をしながら野球ができることに魅力を感じた」という。
試合に出場できない期間が長く、昨年、ユニホームを脱いだ。「清宮君は今後、日本球界を背負っていく選手になっていくと思う。自分と比べられる選手ではない。周りを気にせずに伸び伸びと野球をやってもらいたい」とエールを送った。