済美、20安打!猛爆V 4割打線で上甲監督他界後、初甲子園!

 「高校野球愛媛大会・決勝、済美10-3帝京五」(28日、坊っちゃんスタジアム)

 愛媛大会は決勝が行われ、済美が帝京五を下して4年ぶり5度目の夏の甲子園出場を決めた。七回に3番・亀岡京平内野手(3年)が2ランを放つなど、20安打10得点と打線が爆発した。帝京五は投手陣が打ち込まれ、夏の甲子園初出場はならなかった。

 強打の済美が復活した。今春センバツ出場の帝京五を相手に毎回の20安打で10得点。4年ぶりの夏切符をつかみ、中矢太監督(43)は「よく打ってくれた。ほっとしています」とナインを頼もしそうに見つめた。

 初回に先制点を許して「打つしかないぞ、という雰囲気になった」と指揮官は振り返る。その裏に同点に追いつき、一気に突き放した。七回には3番・亀岡が「強く振れた。打った瞬間、入ったと思った」と左翼席へ豪快な2ラン。派手な金属音を連ね、剛腕・安楽智大投手(現楽天)を擁した2013年夏以来の頂点に立った。

 14年9月に上甲正典元監督(享年67)が他界後、初めての甲子園出場でもある。名将の急逝で野球部は大きく揺れ動いたが、その代名詞でもある「攻撃野球」は継承された。

 02年の創部直後からコーチや部長として上甲元監督を支えてきた中矢監督が、昨夏の愛媛大会後に就任。「上甲野球は上甲さんにしかできない。でも、勝つために攻撃を重視する野球は変わりません」と選手たちに力強いスイングを植えつけてきた。その成果が今大会5試合で170打数68安打、38得点、チーム打率・400の数字に表れた。

 済美が前回出場した13年を最後に、愛媛県勢は夏の甲子園で3連敗を喫している。「甲子園でもホームランを打ちたい。愛媛代表として、まずは1勝して校歌を歌いたい」と亀岡。驚異の4割打線が夢舞台でも猛威をふるう。

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