神戸国際大付3年ぶり2度目 猪田暴れたV弾
「高校野球兵庫大会・決勝、神戸国際大付4-0明石商」(28日、明石トーカロ球場)
兵庫大会は神戸国際大付が3年ぶり2度目の優勝。猪田和希捕手(3年)が決勝2ランで春夏連続出場へ導いた。
暴れまくった。初回2死一塁。猪田は右中間へ決勝2ランをたたき込むと、右拳を突き上げてほえた。準決勝・報徳学園戦に続く2試合連続の決勝弾。「いい場面で回してくれたので、しっかり振り抜いた。すごくうれしい」。チーム内で風貌が似ている芸人の名前を取って「あばれる君」と呼ばれる主砲が相好を崩した。
今大会4本目で、高校通算28号の一発はインパクトも強烈だった。青木尚龍監督(52)は「右打者が明石(球場)で右中間へ打ったのは見たことがない。左打者でも坂口(現ヤクルト)か栗山(現西武)ぐらい。一生、記憶に残る」。90年から指揮を執る指揮官も驚きを隠さなかった。
守備では五回に二盗を阻止。先発・岡野佑大投手(3年)の完封を引き出し、3年ぶり夏の甲子園出場の原動力となった。聖地では春の悔しさを晴らす。
今春センバツ1回戦・東海大福岡戦は3打数無安打で敗戦。「今度は甲子園でも大暴れしたい」。神戸国際大付は甲子園では4連敗中。猪田が聖地で12年ぶりの勝利へ導く。