公立校・大冠が上宮を下し初の決勝進出 エース丸山が投打でけん引
「高校野球大阪大会・準決勝、大冠3-1上宮」(29日、大阪シティ信用金庫スタジアム)
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大冠が上宮を下して初の決勝に進出した。公立校の決勝進出は、1995年の市岡以来(2校が代表となる記念大会は除く)となった。
先発の丸山惇投手(3年)が、投打で勝利に貢献した。三回1死二塁は先制の左前適時打。投げては9回7安打1失点で完投し、リードを守り抜いた。
「準決勝まで来ると、高めは柵越えされる。とにかく低めに集めようと思った。今までやってきたことが無駄じゃなかった。うれしい」
今大会は全7試合に先発。今春近畿大会準V・東海大仰星、大阪偕星学園に続いて、上宮も破る原動力となった。私立の強豪を倒してきた左腕は「公立はなめられがちなので、そこを正したいというか、そういう気持ちでやっている」と声をはずませた。
春夏通して初の甲子園出場に王手をかけ、30日の決勝では履正社-大阪桐蔭の勝者と対戦する。東山宏司監督(55)は「(決勝進出は)創部以来初ですし、思い切って当たるだけ。公立とかは関係なく、ここまできたら他校の分も頑張りたい」と力を込めた。