【清宮・一問一答(1)】「自分を成長させてくれた2年半」
「高校野球西東京大会・決勝、東海大菅生6-2早実」(30日、神宮球場)
怪物スラッガー清宮幸太郎内野手(3年)を擁する早実は東海大菅生に敗れ、清宮は最後の夏で甲子園出場を果たせなかった。高校野球の通算最多本塁打記録を更新する108号は出なかった。
清宮の試合後の一問一答は次の通り。
-率直な気持ちを。
(目を真っ赤にしながら)「悔しいです」
-最後ベンチでは。
「今までずっと最後逆転してこられたので、打ってくれると信じていた」
-4打席目が最後の打席に。
「最後と思っていなかった。いつも通り次につなぐという気持ちで打席に入った。悪くないヒットだった」
-このチームで戦うのは最後。
「そうですね…すいません。ふ~…」(15秒間言葉が出ず涙をぬぐう)「去年、八王子に負けてから、自分がキャプテンになって、いろいろなことをみんなに言ってきましたけど、本当にみんなこんな自分についてきてくれていましたし、練習から試合から文句一つ言わず、一緒にやってきてくれたので。準優勝という結果でしたけど、本当に日本一のチームだと思っています」(後半は涙を何度もぬぐう)。
-高校生活、早実で送った時間は。
「小学校、中学校とずっと野球をやってきましたけど、ホントここでしか味わえないことがたくさんありましたし、人間的にも野球の技術的にも、いろんな面で自分を成長させてくれた2年半だったと思う」
-後輩たちに伝えたいことは。
「自分たちよりもセンスのあるやつが多いので、ここで終わるようなチームじゃ、後先に語り継がれない。後輩たちには、こんなチームより全然強い、どこにも負けないチームになってもらいたい」
-4打席いずれも走者なし。
「ランナーなしからホームランを打ったりしていた。ランナーがいなくても集中して打席に入れて、自分の形で打てた。ランナーいなかったですけど、しっかり自分の形で振れたかなと思う」
-大切にされた思い、特に言葉は。
「チームのスローガンじゃないですか。GO!GO!GO!っていう言葉は、いろんな時に自分を救ってくれた。トレーニングの時でも練習の時でも、あとチームをまとめる上でも、自分も鼓舞できましたし、チームも鼓舞できましたし、自分で言うのもなんですけど、いい言葉を作ったなって思います(笑う)。はい」
-一番心に残っている思い出は。
「たくさん思い出はあるので…はい、このユニホームを着るのは今日が最後ですし、思い出というよりかは、毎日お弁当とか、洗濯してくれた親に感謝したいです」(また涙)
-主将としてチームを率いたこの夏。
「準々決勝までは自分たちの盛り上がりだったり、まだまだ欠けている部分があったので、そこから何とかキャプテンとしてどうにかしないといけないと思った。準々決勝が終わってからミーティングも重ねたし、自分もいろんなことを言ってきた。そういう中で、自分も声を出して、自分も練習から変われたし、チームを自分が引っ張ってこられたのは、うれしかったです」