巨人・亀井5安打6打点の大暴れ「たまにはこういうこともあっていいのかな」
「ヤクルト3-10巨人」(1日、静岡草薙球場)
35歳のベテラン、巨人・亀井が、8月初戦を大勝に導いた。決勝弾を含む2発。そして「記憶にない」という5安打に加え、初の1試合6打点の大暴れ。「たまにはこういうこともあっていいのかな」。殊勲の背番号9は、静岡のG党の大歓声を受け、表情を緩めた。
4安打を放ち迎えた九回の第5打席。三塁打ならサイクル安打の打席で、打球は右翼を襲った。だが、一、二塁間で「あきらめた」と速度を緩めた。「無理して(三塁に)いってケガするのも嫌だし」とし「欲がないんで」と小さく笑った。
開幕から代打の切り札としての起用が主だったが、7月中旬からスタメン出場が続く。「代打のあれ(経験)が効いている」。代打稼業で培った準備と集中力が、ここぞの一撃につながった。
チームは今季最多の18安打で、94試合目にして今季初の2桁得点をマークしての4連勝。高橋監督は「ランナーがいる場面でのホームランはありがたい」と目を細めた。試合のなかった3位・DeNAとの差は、ついに3・5。記録ずくめの猛打で、反攻への幕を開けた。