京都成章・北山「横浜と戦いたい」 19年前松坂にノーヒットノーラン…雪辱誓う
「全国高校野球選手権・甲子園練習」(1日、甲子園球場)
出場校による甲子園練習が1日、始まった。98年決勝で横浜・松坂大輔(現ソフトバンク)にノーヒットノーランを許した京都成章は、エース・北山亘基投手(3年)が横浜との対戦を熱望。天理は大相撲の元横綱・輪島を父に持つ輪島大地投手(3年)が聖地のマウンドに立った。また、宮城で決勝が行われ、仙台育英が東北を下して2年ぶり26度目の夏の甲子園出場を決め、49代表校が出そろった。組み合わせ抽選会は4日に行われる。
球史に残る決勝が行われた19年前は、生まれる前だった。それでも映像を見たりすることで、先輩の悔しさを理解できるようになった。京都成章のエース・北山が、横浜への“リベンジ”を誓った。
「横浜と戦いたい。ノーヒットノーランとは言わないけど、チームが勝てるようにしたい」。今春京都大会2回戦・洛星戦で無安打無得点試合を達成した最速146キロ右腕は、力強く言い切った。
対戦したい打者には、神奈川大会5本塁打の今秋ドラフト候補・増田珠外野手(3年)を挙げた。「有名だし、すごいパワーがある。対戦したい」。高校通算33本塁打を放っている強打者にも気後れする様子はなかった。
98年夏は部長を務めていた松井常夫監督(53)は「一戦一戦、力を付けてきたという点では似ている」と、当時と今のチームをダブらせる。「超満員の中で試合をさせてもらって光栄だった」と19年前を振り返るが、当然悔しい思いもある。
京都成章OBは年1度、グラウンドを訪問してくれており、期待に応えたい思いも強い。京都大会優勝後には、当時の奥本監督からメールが届いた。
「忘れ物を取って来い」
今夏、京都成章が新たな歴史を刻みにいく。