青森山田、ユニホーム届かず、あわや甲子園練習がフイに…
「第99回全国高校野球選手権大会」(7日開幕)に出場する青森山田(青森)が3日、部員にとって“悲劇”になりかねないアクシデントを回避して、甲子園練習に参加した。
この日の朝、日本高野連は青森山田の甲子園練習時間の変更を発表した。「ユニホームが手違いで届かず、練習開始時間に間に合わないため」と説明。本来は午前9時半開始が予定されていたが、この日の参加校で最後となる午後5時半開始に変更となった。
三浦知克部長(45)が経緯を明かした。同校は大会に合わせてユニホームを新調。三浦部長は甲子園練習前日の2日には、到着するものと思い込んでいた。しかし、ユニホームは6日の開会式リハーサルまでに到着することになっていた。
ユニホームがないことに気づいたのは、2日の午後7時。宿舎に到着していた段ボールを開けて、三浦部長の顔が青ざめた。詰められていたのはTシャツや短パンだった。
「責任教師として油断せずに、確認することを怠ってしまっていました…」
すぐに高野連へ報告。さらに同校OBでもある三浦部長は、佐川急便に勤務する青森山田時代の同級生に依頼して、学校に残っていた16年センバツ出場時のユニホームの輸送を依頼。3日の青森発伊丹着の航空機、第1便での空輸を手配してもらうと、同校に残っていたコーチらが荷出しを行った。
周囲の“好連携”もあって、ユニホームはこの日の午後0時37分に到着。部員は17時半から練習を行うことができた。
もしトラブルで、このユニホームも到着していなければ、甲子園練習には参加できなかった。三浦部長は過去に例がない甲子園練習の“欠席”を回避して、ほっとした表情だった。
「私一人の責任です。(この日の甲子園練習の)大トリだった横浜さんにも失礼なことをしてしまいましたし、高野連にはなくなるかもしれなかった甲子園練習の時間を設けていただいた。これからまた手引きをしっかり読んで、迷惑を掛けないようにしたい」と反省しきりだった。