巨人・阿部、通算3500塁打だ2戦連続猛打賞 2000安打まであと8
「ヤクルト7-5巨人」(3日、神宮球場)
勝利に導く一打とはならず、巨人・阿部は険しい表情で三塁ファウルゾーンを歩いた。だが、2012年7月以来となる2戦連続の猛打賞。2日で6安打を放ち、通算2000安打まで残り8本。「(残り)1桁になると意識するか」と問われた大黒柱は「そうだね」とうなずいた。
初回の第1打席で中前打を放ち、球団生え抜きでは、王、長嶋、川上に続く史上4人目となる通算3500塁打を達成。「(数字は)ピンとこないですね」と振り返り、六回の第4打席で中前打。2点を追う九回1死での第5打席では左前打を放ち、あと一歩という場面にまでつなげた。
8月に入り3試合で12打数7安打。前夜「スイングができるようになってきた」と手応えを示した通り、状態は上昇カーブを描いている。4日からは東京ドームで中日、阪神との6試合を迎える。連夜の猛打賞で、本拠地のファンの前での偉業達成が現実味を帯びてきた。
チームは4点差を守れず、連勝が「5」でストップした。それでも球団タイ記録となる4試合連続3本塁打をマーク。高橋監督は「(調子が)いい選手はこのままの状態を続けてくれればね」と話した。その好調打線の中心にいる背番号10。節目の記録が、くっきりと視界に入ってきた。