横浜 いきなり秀岳館と激突 優勝候補対決に増田「心臓バクバク」

 「全国高校野球選手権・組み合わせ抽選会」(4日、フェスティバルホール)

 組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で行われ、2年連続出場で今秋ドラフト候補の増田珠外野手(3年)擁する横浜は、3季連続甲子園4強の秀岳館と第4日第2試合で対戦することが決まった。高校通算33本塁打を誇る大会最注目打者は、秀岳館の左腕二枚看板撃ちを誓った。第4日は広陵-中京大中京、興南-智弁和歌山、大阪桐蔭-米子松蔭と注目カードが集中。大会は7日に開幕する。

 会場に響いたこの日一番のどよめきが、衝撃を物語った。いきなり実現した優勝候補同士のビッグカード。神奈川大会決勝では3万人の観衆の前で4試合連続本塁打の新記録をマークした増田も「心臓のバクバクが止まりません。できれば上の方で当たりたかった」と興奮を抑えきれない様子で笑った。

 相手にとって不足はない。今春まで3季連続甲子園4強の強豪。特に主戦2人は全国屈指の左腕だ。田浦文丸投手、川端健斗投手(ともに3年)は、そろって最速148キロ。スライダーのキレも鋭く、今夏の熊本大会では、2人で5試合43回50奪三振。攻略は至難の業といえる。

 だが、ハマの主砲も負けてはいない。何より心強いのは、好左腕との豊富な対戦経験だ。1年夏の神奈川大会では東海大相模・小笠原(現中日)と、2年夏の甲子園では履正社・寺島(現ヤクルト)と対戦。寺島からは左前打も放った。「あの2人の球も見てきているので。速い球に差し込まれないことを意識して、積極的に打っていきたい」と打ち崩すためのノウハウはある。

 指揮官にはキーマンに指名された。抽選結果には「甘んじて受け入れるしかないですね」と苦笑した平田徹監督(34)も「ウチは右打者が多い。増田や(3番の)斉藤が力を出さないと、攻略は難しい」と予想。4番にかかる期待は大きい。

 神奈川大会では2年連続決勝でアーチを放つなど、注目が集まるほど結果を残せる男。大観衆の来場が予想される初戦へ向け「全力を尽くして、完全燃焼したい。1球で仕留められるように。ヒットの積み重ねで勝てればいい」と力を込めた。いきなりの難敵を打ち砕き、6度目の甲子園制覇への号砲を鳴らす。

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