ソフトバンク・松田 激アツ延長十回V打 延長の激闘制し堅首
「西武7-8ソフトバンク」(5日、メットライフドーム)
見逃せばボールになりそうな、低めの真っすぐに食らいついた。7-7で迎えた延長十回2死三塁、ソフトバンク・松田が西武抑えの増田が投じた154キロを中前へはじき返した。値千金の勝ち越し打。「後ろにつなごうと思ってコンパクトにバットを振ることができた」と笑顔を見せた。
快勝ムードが一転していた。4点リードの九回に3番手・嘉弥真が無死満塁のピンチを招き、工藤監督はサファテを投入。ところが守護神は浅村と山川に2点打を浴びて追い付かれた。勢いに乗る西武打線に、チーム全体がのみこまれかけた。だからこそ松田は「この勝利は本当にうれしい」とヒーローインタビューで口にした。
試合前のミーティングでナインは誓っていた。松田が明かす。「ライオンズの連勝を止めるのはホークスだと、みんなで話していた。止められてよかった」。苦しんでも有言実行。西武の勢いを止め、2位・楽天とのゲーム差も1・5をキープした。工藤監督は「すごい試合だった。もうこんな試合はね…」と4時間16分の死闘に苦笑いした。