秀岳館・鍛治舎監督が今夏で退任 突然の発表「今がいい時期」

 3季連続で甲子園4強入りした秀岳館(熊本)を率いる鍛治舎巧監督(66)が6日、今夏限りで退任する意向を明かした。第99回全国高校野球選手権大会の初戦でぶつかる横浜(神奈川)の平田徹監督との監督対談後に表明した。またこの日は甲子園で開会式のリハーサルが行われた。

 突然の発表だった。午前中に甲子園での開会式リハーサル時に行われる監督対談後、鍛治舎監督は「この大会で監督を最後にする」と口にした。この段階では学校側にも選手にも正式に告げておらず、家族に前夜、意思を伝えたばかりだった。

 2014年4月に監督就任。今春のセンバツ前に一部で退任が報じられた。今夏の熊本大会準決勝の前に突発性不整脈で緊急入院し、準決勝と決勝でベンチを外れた。鍛治舎監督は健康面の問題が退任の理由ではないと断った上で「最初に甲子園に出た時から退任の時期はずっと考えてきた。熊本大会の準決勝、決勝でも伝えたことを(選手たちが)やってくれた。今がいい時期」と説明した。

 自身の今後については未定だが「野球界のために恩返ししたい」と何らかの形で野球に携わる意向。後任については「まだ大会中だし、学校が決めること。ただ私がいなくても私の目指す野球はできると確信した」と言うにとどめた。

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