広陵、悲願Vへいざ出陣 中井監督「泥んこになってやりたい」

 「全国高校野球選手権・開会式リハーサル」(6日、甲子園球場)

 「第99回選手権高校野球大会」の開会式リハーサルが行われた。開幕は当初7日の予定だったが、台風5号の影響で8日に変更された。3年ぶり22度目の出場となる広陵(広島)は大会第4日(11日)の第1試合で中京大中京(愛知)と対戦する。中井哲之監督(55)は「接戦で勝つしかない。泥んこになってやりたいと思います」。悲願の日本一へ。まずは、初戦に全力を注ぐことを誓った。

 待ちに待った夢舞台が幕を開ける。開会式のリハーサルでグラウンドを力強く行進し、広陵ナインは士気を高ぶらせた。中井監督はスタンドから穏やかな表情で見守り、「強いチームと試合ができるのが甲子園。子どもたちを信じて思い切ってやるだけ」と話した。

 夏の甲子園は過去21度の出場で準優勝が3度あるが、優勝はまだない。激戦の広島大会を制し、学校史に新たな勲章を刻むチャンスをつかみ取った。

 相手は全国最多7度の優勝を誇る中京大中京。4日の抽選会後、県大会の結果や資料などを見て情報収集を行った。「理想通りには絶対にいかない。先取点を取れて、中押し、ダメ押しができればいいですけど、そういう展開にならないので接戦で勝つしかない。相手に迫って泥んこになってやりたい」と指揮官。初戦突破へのイメージを膨らませた。

 第1試合の試合開始は午前8時。約3時間前に起床することになり、体調面などが心配されるが、岩本淳太主将(3年)は「寮で規則正しい生活をしているので大丈夫です。団体行動も慣れているので」と胸を張った。

 初戦に向けて限られた時間を有効に使っている。練習で足りない部分は、宿舎から約10分の所にある河川敷へ行き、素振りやシャドーなど各自が自主練を行ってカバーする。

 台風5号の影響で注目の古豪対決は11日となった。「みなさんが感動するような全力プレーを心掛けて頑張りたいと思います」と中井監督。広陵ナインが聖地で躍動し、暑い夏をより暑くさせる。

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